高橋 武良氏「水のソムリエ徒然記」


2008年02月

 

廃品市場"狂"奏曲 先日、リサイクル製品にも"偽"の事実が発生しました。2007年の一文字に選ばれた"偽"の波なのでしょうか。
さて、ミネラルウォーターの場合、ペットボトルかビンかビニールの容器に入っています。それらまとめてダンボール箱に入っています。ダンボール箱は、中からボトルを出してしまえば、ゴミになります。ペットボトルやビンビニールは、飲み終わってしまえば、ゴミになります。
目的を達した商品たちの最後には、ゴミが残ります。ゴミは言わば"やっかいもの"かもしれませんが、最近はチョット様相が違います。ペットボトル、ビン、ビニール、ダンボール、これらゴミがゴミでなく、商品になっています。それも、争奪戦。未使用原料から製造する商品よりも、リサイクル原料から製造された商品のほうが、結局はコストを要している場合があります。でも、未使用原料が乏しい時には、コストに代えてでもリサイクル原料に頼らざるを得ない場合があります。ここ最近は、アジアの急激な経済成長で、需要が供給を追い越してしまう現象が起こっています。先日、私の自宅周辺を巡回している軽トラックが、「不燃ゴミ、粗大ごみ、なんでも無料で引き取ります。オーディオ、自転車など壊れていても引き取ります!」と。そういえば「廃車、タダで引き取ります!」というのも聴いたことがあります。 時に"廃品買い取ります"の民間処理(収集)業者の看板を見かけます。ゴミが商品になる。そのカラクリを知りたくなりまして、試しに実際にゴミを持ち込んで処理を依頼してみました。車の後ろの座席、助手席、そしてトランクに、踏み潰したペットボトルを大きなビニール袋にギュウギュウ詰め。計15袋。
これで、ハイ・・・900円になりました。話しによりますと、これら回収したゴミたちは、分別され、梱包され、アジア各地へドナドナァ〜される場合が多いらしいです。それも「高値で・・・」とのこと。そのため、国内のリサイクル相場が高騰し、「ゴミの争奪戦が繰り広げられている」とのこと。
不景気の時代は"ボロ儲け"。ボロ・・・それは文字通りゴミ。"風が吹けば桶屋が儲かる"ではないですが、そのカラクリ、そこそこ深いものがありそうです。。。