高橋 武良氏「水のソムリエ徒然記」


2006年8月

 

昨月は、モンド・セレクションのお話しを差し上げておりました。
食品等コンクールの中でモンド・セレクションは世界的に著名なものとなっておりますが、国や地域などの単位でも様々なコンクールが開催されているようです。


『アイスエイジ』(硬度1.18)
http://tenant.depart.livedoor.com/t/aqua32/item308062.html

「アイスエイジ」を直訳すれば「氷河期」。バンクーバーから北約320kmに位置するカナダ政府指定の環境保護区 標高4,500mの西氷河が源泉となっています。言わば「氷河の水」ですので、太古の雰囲気を感じる味わいです。北米の著名な食品コンクールの1つであるアメリカン・テイスティング・インスティチュートにおいて、毎年のようにグランプリを受賞する実力派の水です。また、ひときわ目を惹くボトルデザインと、環境に優しい100%リサイクル可能な容器(燃やしても有毒ガスを発生しない)であることから、パッケージング・コンテストでグローバルデザイン賞を受賞しています。ペットボトルではお目にかかることが少ない深い青色は、高貴な雰囲気を醸し出しています。


これまでの世界的なコンクールでは、日本以外の食品等が上位入賞を占めておりましたが、ここ最近は日本勢の健闘が目覚しく思います。国産メーカーの努力の結果、商品の味や品質に対する国際的な評価が飛躍的に上がって参りました。
あと期待したいことは、ボトルなど容器のデザイン性でしょうか。現在の国産商品は画一的デザインが多いですので、「燃やしても有毒ガスを発生しません」と環境に配慮したものや、「デザイナーズ・ボトルです」とデザイン性を追求したものなど、様々なバリエーションも多く期待します。最近の清涼飲料水のボトルデザインには凝ったものが多いですので、この流れがミネラルウォーター業界にも来れば、本当に楽しいライフスタイルを期待できそうです。
ちなみに、ここ最近の水のソムリエ・オフィスには、ボトルデザインやオリジナルラベルのデザイン依頼が舞い込んでくるようになりました。世界中のミネラルウォーターを個々にラウフスタイルに合わせてご紹介差し上げる仕事から、個々のミネラルウォーターをデザインするという、より細分化した仕事が多くなってきたようです。
今後に期待してください。