高橋 武良氏「水のソムリエ徒然記」


2006年6月

 

先日、"南極の氷"に出逢うことができまして、いつもはストレートで飲んでいるスコッチウイスキーをロックで頂戴いたしました。見た感じ、細かな気泡があり、そのためか全体的に白っぽい。ウイスキーを入れると、プチプチと微小な音を立てながら溶けていく。本当に不思議な氷でした。
味わいのはと申しますと、抜群にまろやか! 氷にはミネラル成分が多いのでしょうか。刺々しい味わいを有する種のウイスキーでも、非常に丸くまろやかに感じます。

氷を構成する成分はどうなっているのでしょうか?
詳細分析したことがないので判りませんが、想像するに多少のミネラル分が含まれている"中硬水"にあてはまるのかもしれません。確かに中硬水で煎れたコーヒーや紅茶はまろやかで美味です。そういった論理で仮説を類推してみれば、辻褄が合うわけです。

早速、"利き酒"の如く"利き氷"をしてみました。
南極の氷は入手困難ですので、何か別の水で氷を作って代替できれば、それはそれで面白いですね。そこで、南極氷がミネラル分を含む中硬水系であるという仮説を立て、

『エビアン』(硬度291)
http://tenant.depart.livedoor.com/t/aqua32/item_detail&id=2280332.html

と一般的な軟水系ミネラルウォーターで氷を作ってロックウイスキーしてみたところ、エビアン氷のほうがまろやかでした。

さらに、南極は海に囲まれておりますので、マグネシウム成分が多い中硬水なのかもしれません。そこで海洋深層水の1つ、

『海洋深層水 天海の水』(硬度250)
http://tenant.depart.livedoor.com/t/aqua32/item_detail&id=1308050.html

で氷を作ってロックウイスキーしてみたところ、こちらも非常にまろやか。

南極まで行かなくても、身近なアイテムで代替できるのですが、でもなんだか味気ない。"南極の氷"と聴いてココロに響くようなストーリーが薄いのでしょうか。なんだか微妙に気分が乗りません。そこで、オホーツクの流氷でカチ割った氷というのはいかがでしょうか?こっちだったら意外と容易に実行可能かも。食品衛生上宜しいか否かは別として、オホーツクの流氷で同じ北海道の「余市」と洒落てみるのもイキですね。

日常に、ちょっとしたスパイスを。