Guest Room


2006年06月

Guest Room

「レインソング特集」

なんてことをよくしていたなと思い出しました。
カセットテープに雨に関したタイトルや歌詞のある曲を集めては録音し、「Rain Songs Vol.1」なんて。
「激しい雨が」<The Mods>、「にわか雨」<サンハウス>、「雨上がりの夜空に」<RCサクセション>、「サマーレイン」<Black Cats>などなど。今、選ぶならばどんな曲がありますかね?


5月のある木曜日、NBA福岡支部の研究会があるホテルの一室で行われました。毎月定例の研究会、今回はミクソロジストの北添氏を東京より講師として招いたイー・エス・ジャパン㈱様のアレンジ。

ミクソロジー(MIXOLOGY)とはまだまだ一般的ではない言葉ですが、海外のバー業界ではここ数年かなり浸透してきています。MIX(混合する)とOLOGIST(専門家、学者)を組み合わせた造語で、MIXOLOGYとは混合学、MIXLOGISTとは混ぜる技術者といったところでしょうか。

では、今までのフレッシュフルーツを使ったカクテルとどこが違うのでしょう?

分かりやすいところから述べると、リキュールやフレーバーシロップ等に頼らず新鮮でナチュラルなテイストを追求するスタイル、と言えるでしょうか。また、かんきつ類をほとんど使用せず、素材のベースとなるスピリッツもグレイグースのように非常に高品質なウォッカ等を用いるところも特徴。日本ではシェーカーといえば3ピースのスタンダードなものがほとんどですが、この場合当然ながら(?)ボストンシェーカーを使用、他にも素材に熱を加えたり焼いたりするためのグリルバーナーや、素材もフレッシュフルーツのみならず、野菜やハーブ、スパイス等、バーで提供されるカクテルの素材としてはちょっと意外性のあるものも。セロリリーフ、バジル、クレソン、ローズマリー、レモングラス、シナモン、ピンクペッパー等のハーブ・スパイス類や、グリルしたトマトやパッションフルーツやりんご、下茹でした梨やスイートポテトなどなど。

ミクソロジストと称するより「バーシェフ」の方がイメージとしてキャッチーかもしれませんね。
写真上段左より'Very Fresh cocktails'のカテゴリー「メロン&セロリリーフマティーニ」「ストロベリー&バジルカクテル」'Grilled Fresh Cocktails'として「グリルドトマトマティーニ」。

下段左より、「グリルドフレッシュハーブマティーニ」「ミクソロジスト北添氏がトマトをグリル中の図」「北添氏と当店スタッフ千田くんのシェーキング」。

MIXOLOGYについてもっと詳しく知りたい方は下記のアドレスでどうぞ。

www.esjapan.com
切り絵の本です。バー業界で、この成田一徹氏の作品を一度も見たことのない人は恐らくいないでしょう。

左端は、'98年に出版された「to the Bar」のハードカバーで、出版社の突然の倒産により書店ではなかなか手に入らなかったものなのですが、さる東京のお客様が古本屋さんで見つけ、送って下さったもの。

そして'05年の12月、朝日文庫より満を持しての出版!(真ん中の写真)そのままの復刻ではないのですが、"首都圏と関西圏という地域限定、オーセンティックバーにこだわらない店選びというコンセプト"は単行本と変わらないようです。

ちなみに右端はこの本に載っている訳ではないのですが、「Memo男の2004年1月号」に掲載されえた当店の切り絵の一部です。男と酒の風景「素にもどれるところ」シリーズの43枚目の作品。もしかすると今年の秋頃にはシリーズが本になるかも知れないと成田さんに伺いました。心待ちにしております。

ここヒトツキのお気に入り

コミックス編

実はかなりの漫画好きです。って、以前書きました?

マンガ世代といわれる層に入っているのか分かりませんが、最近アジアのみならず欧米でも凄まじい程の人気を博している日本のマンガ、アニメの状況を聞き、深く頷く私であります。私のマンガに対する情熱的な持論を展開させて戴くことは別の機会に譲りまして、左端より、「DEATH NOTE」(原作 大場つぐみ・漫画 小畑健、集英社)、「ブルートウ」(浦沢直樹×手塚治虫、小学館)、「ベルセルク」(三浦健太郎、白泉社)の最新刊達。

それぞれについて語ると大変なことになりそうですので、端的に申し上げます。エクセレントです。

音・Private編

今年は先月(5月)の半ばから梅雨に入ったかのようなお天気で大変です。もしプラス面があるとすれば、福岡市民にとっては水不足の心配がとりあえずはナイ、ということぐらいでしょうか。

そんな'雨が続く時に、昼間、部屋の中で聴いて気持ちよい、邦楽女性ボーカルの曲で、ジャケットは本人の顔が載っているもの'を選んでみました。
左よりUAの「閃光」、椎名林檎の「りんごのうた」、カルカヤマコトの「Would be so nice to come home to」(これはアルバムの中より)。

また、次の一列はお気に入りではありません。上の3枚を選んだあとにHMV天神店にたまたま行ったところ、新譜として並んでいた(邦楽女性ボーカルのアルバム3枚)を購入。従ってまだ聴いておりません。お気に入りになるや否や。
左よりEGO-WRAPPIN'の「ON THE ROCKS!」元ちとせの「ハナダイロ」、Ash festoonの「Sharing2」です。

チョコレート編

皆さんも見覚えのある筈(?)のこれらの商品。最近どこでも目につきますよね。

一箱の中にビター度の異なるチョコと数種類パッケージした商品は今までに試したことはあったのですが、これほどはっきりとその数値を特化したものはなかったと思われます。インパクトが非常に大で、イマドキ感もあるので、すぐに飛びついてしまいました。

日本の板チョコメーカーといえば、明治製菓㈱、㈱ロッテU、そして森永製菓㈱と勝手に思っているのですが、森永はこの動きにどう対応するのでしょうか。注意深く見守らなくてはいけません。

さて、明治プレゼンツは「チョコレート効果cacao○%」シリーズ。「健康とおいしさを考えた大人のチョコレート」といったコピーで3タイプ。
★ CACAO72%(70g、412kcal)はカカオ分72%で、一箱でカカオポリフェノール1700mg←明治ミルクチョコレートの約2、5倍(同内容量当たり)。

CACAO86%(65g、381kcal)はカカオ分で、ポリフェノール2100mg。←約3、4倍

CACAO99%(45g、290kcal)はカカオ分99%で、ポリフェノール1700mg。←約4倍

そしてロッテ「カカオの恵み○%CACAO」シリーズ。両者に共通するのは、これらのチョコレートを普通にお菓子や嗜好品として促えるのではなく如何に身体に"キク"のかという、いわば薬用効果の面にスポットを当てている点でしょうか。
★ 75%CACAO(83g、479kcal)は、カカオ分75%の"ハイビターチョコレート"で、一箱でカカオポリフェノール1600mg。
85%CACAO(83g、495kcal)は、カカオ分85%の"スーパービターチョコレート"で、ポリフェノール1900mg。

とのこと。味わいはそれぞれかなりハッキリと異なっているので、まわりの方々とブラインドテストをやったとしても正解率は高いであろうと思われます。

まだトライされていない方には是非5枚同時に食して戴きたいと存じます。楽しめます。
知ったか振りコーナー

〈水無月編〉

【水無月】

北海道を除いて、ほぼ日本全国が梅雨に入る時期、水が無いどころか雨と曇りの日が多いこの期間を、何故水が無い月とするのでしょうか?水有月とか水月とでもした方が適切では?

違いました。調べてみたところ、「な」は「ない」の意に意識されて「無」の字があてられるが、本来は「の」の意で、「水の月」「田に水を引く必要のある月」の意であろうという(日本語源大辞典/小学館)そうです。なるほど。

ちなみに舟が出入りする"港(湊)"も、「な」は「の」の意で「水の門」の意だそうです。なるほど。

【河童】

「水の月」である水無月に関するもので何かないものかと考えてみたところ、「水の神の精霊」であった河童を思いつきました。

河童は、この国で川が生活の生命線であった時代、水神様を祭る川祭りでは丁寧に祭られていたそうです。資料をいろいろとひも解いてみたところ、カッパは河童(かはわらは)の変化した語で、水の神の精霊は小童(こわっぱ)の姿で現れるという信仰にもとづいていて、河の童とかいて、ワラベからワッパ、さらにはカッパへと転じていったそうです。水陸両棲で、四、五歳の子供くらいの大きさをし、口先がとがり、背には甲羅やうろこがあり、手足には水かきがあるうちは陸上でも力が強く、失くなると死んでしまう。水中に他の動物を引き入れ、その生血を吸う。

旧暦六月十五日に行われていた川祭りの日に川に入るとカッパにさらわれるとか、祇園祭の前に池に入るとカッパに肝や尻子玉を抜かれる、といった言い伝えが全国各地に残っているそうです。この為、15日に川や池にカッパの大好物である胡瓜を投げ入れてお供えをして、それから水に入るという習慣が生まれました。

ちなみに胡瓜は人間の味がする(!)のでカッパの大好物だとか。うーん、人間の味って・・・。
参考文献
「広辞苑」
「日本語源大辞典」監修 前田富祺(小学館)
「ことばの由来」堀井令衣知著(岩波新書)
「この言葉の語源を言えますか?」日本語倶楽部〔編〕(河出書房新社)
今月のお土産コーナー

今回は、中洲のバーへのお土産らしいお土産(?)を多くいただいたように思います。
いつも大変ありがとうございます。

左端より、「アップマン・サーウィンストン」(田中純士氏)「プイィフュッセ ヴィエーユ・ヴィーニュ」(山室裕子氏)「アロエ」(彦寿司さま) 「りんごカル」(峯八千代氏)、「牡丹」(峯八千代氏)、「ベルヴェデールウォッカ2種」(三井貴彦氏) 「バナナケーキ」(三井貴彦氏)、「金梨山高冷茶」(三井貴彦氏)、「マンゴープリン」(三井貴彦氏) 「七宝焼き栞」(三井貴彦氏)「ちまき大量」(村上雅司氏)「純米焼酎 繊月」(山崎一彦氏) 「塩豆大福」(橋本憲祐氏)「ヴェガスロバイナ・ウニコ、パンチのパンチパンチ」(田中純士氏)「湯布院土産チョコレート」(柳田敦子氏) 「あまおう」(藤井隆氏)「立花洋一PLAYS SOLO ON THE PIANOチケット」(岩下秀司氏)「冷やし中華 大量」(山崎一彦氏) 「ドーナツ」(元スタッフ川口美穂氏)「猫の写真たくさん」(森本大介氏)「魔法瓶&メモ」(瀬戸麻美氏) 「モンテプルチャーノ ダブルッツォ」(花山房枝氏)「ごんじり」(伊東智氏)「スペアミント」(山室裕子氏) 「酒井のピーナッツ」「羊羹 空の旅」(花山房枝氏)「ミルキー」(亀田幸紀氏) 「ラムネ」(川俣博文氏)「台湾のお酒4種」(三井貴彦氏)