福岡西方沖地震

『地震その後』

3月20日本震より、数百回の余震が続くものの、震度4程度のものが4、5回、体にはっきりと感じる震度3程度が20回弱といったところでしょうか。毎日のように揺れていた地盤も、ここ数日静かになっています。

当店のある中州の地は、今回陸地では最も被害が大きかった大名・警固、薬院辺り(いわゆる警固断層が走る地域)に比べると、被害は若干軽かった方だと言えそうです。

警固(けご)断層上の土地で、また、ビルの上層階のお店は、ほとんどすべてボトルやグラスが破損し、5日ほど営業ができなかった模様。使えるものが数えるまでもなく、何も残っていないといった状況だったそうです。

中州の方は、お店によって1本も1脚もわれていないところもあったということ。バーバックの並ぶ方向、つまり南北に揺れたので東西にボトルを置いていたお店(Bar Higuchiがそうです)は被害が大きく、それをはずしていたお店は軽微で済んだのではないかということでした。また、概して建物の上層階に行くほど被害は大きく、一階、地階のお店はボトルの並べ方に左右されるものの被害は少なかったようです。当店が入居する多門ビ'83も一階でこれ程の被害にあったのは何故か当店のみでした。地震を全く想定していない並べ方と、プレッジという家具磨きでいつもツルツル、ピカピカに手入れをしていたのが却って仇となってしまったのです。

しかしながらM7で震度6弱の規模の地震の割には・・・。という声をよく聞きました。「福岡は運が強い街だね」とも言われました。来店されるお客様方とお話しを重ねたところ、その理由として①休日であり②しかも次の日も連休で余裕があった。③夜間でなく④天候に恵まれ(寒くもなく、雨・雪は降らず)、⑤食事時ではなかった(ガスや電気を使っていなかった)等々。また日本で最も地震が起こりにくい土地の一つと言われていたように、余程大きな地震でも被害が出にくい地層構成になっているとのこと。避難生活を余儀なくされている玄海島の方々や、亡くなった女性のことを思えばこの偶然を喜ぶことはできませんが、めげずに元気を出していきたいと思います。

最後になりましたが、3月20日以来本当に沢山の方々からご心配、励ましのお電話、メール、ご来店を戴きました。皆さんの温かいお気持ち、思いやりに心から感謝しております。ありがとうございました。

また、山田公子様、テンダリーの宮崎優子様、佐藤慎一郎様、大和圭様、木下インターナショナルの古賀様、リードオフジャパンの古川様、アサヒビールの重岡様にはそのご厚情に重ねてお礼を申し上げます。


上の文章は4月19日〈火〉に書いたものです。というのは、毎月5日をHPの更新日にしており、その為の原稿は半月前(即ち20日)にデザイナーに提出するというスパンを採っている故です。

しかし!3月20日(日)の本震よりジャスト1ヶ月の本日、4月20日(水)午前6時11分、M5.8、震度5強(福岡市中央区・博多区)の大きな一撃を受けました。前文で「ここ数日静かになって・・・」と書いたばかりでしたが、またもやこれ程大きなものがくるとは。当店では同じ轍を踏まないように、この一ヶ月間毎日棚のボトル(約700本)を降ろして店を出ていた為、今回の被害はジンジャーウォッカ1瓶が割れ、毎日磨いている床にダメージを受けた程度で済みました。しかしながら夕刻になって他店の状況を伺うと、やはり大名方面のお店で決して少なくない被害が出たとのこと。また、夜になっても空以外の交通機関の乱れは続いております。予測のつかない自然災害に為す術がない現状ですが、お客様やスタッフに直接被害がなかったことを幸いとし、できる備えはしっかりと怠らない様気を付けて参ります。

'05・4月20日(水) 記す