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待望のベゲロス


1996年、「トリニダット」と同じピナール・デル・リオのフランシスコ・ドナティエン工場で生まれたブランド「ベゲロス」。 元々生産本数が少なく幻のブランドとさえ言われていましたが、2012年に全て生産中止に。 しかし翌年の「ハバノスフェスティバル」で、ブランドロゴデザインがリニューアル、「新生ベゲロス」の誕生がアナウンスされました。 それから2年、ようやく国内での販売が開始。 今回販売されたのは「タパドス」・「エントレティエンボス」・「マタニタス」の3種類です。


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ベゲロス タパドス


Vitala:コロナスエクストラ サイズ:120mm×18.26mm リングゲージ:46 喫煙時間:50~60分 キューバ ¥2,000 今回リリースされた3本のベゲロスの中でのおすすめはコレ。 ベゲロスらしいアーシーさウッディさにほんの少しのスイートスパイスが加わったテイストとアロマのミディアムフルボディ。中盤からはそこにローストナッツの甘さと香りが少し加わり、時折りドライパッションフルーツの甘さと香りがほんの少し顔を出します。 後半から終盤にかけては甘さが顔をひそめますが、香りと味はより厚みを増してそのままフィニッシュ。 以前の「ベゲロス」らしさを継承しつつも、ありがちだったドローの悪さが改善された「新生ベゲロス」の代表ともいえる1本。 トリニダットと同じところで巻いてあるそう。

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ベゲロス エントレティエンボス


Vitala:ペティエドモント サイズ:110mm×20.64mm リングゲージ:52 喫煙時間:45~60分 キューバ ¥2,400 エントレティエンボスは数あるハバナシガーの中でもトップクラスの強さを持つフルボディーシガー。空腹時には吸わないことをお勧めします。 着火直後からウッディでアーシーかつスパイシーなアロマとテイストが鼻腔いっぱいに拡がり、リングゲージ52の太さからかなりの量の煙があふれ出します。中盤以降はより強さと厚みを増したアロマとテイストに、スイートスパイスとローストナッツの甘さと香りが顔を出し、深みのある複雑な変化をしていきながらそのままフィニッシュ。 以前知人に頂いて吸ったベガス ロバイナのハウスシガーにかなり近い味わい。 初心者にはお勧めできませんが、一度でも「ハウスシガー」を味わった方にはぜひお勧めしたい1本です。

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ベゲロス マタニタス


Vitala:ペティベリコリス サイズ:100mm×18.26mm リングゲージ:46 喫煙時間:30~40分 キューバ ¥1,800 トレペティコロナをサイズそのままにベリコソした様なシェイプですが、そのかわいらしい外観優しそうなイメージと裏腹に強烈なキャラクター。 「ベゲロス」らしいアーシー、ウッディ、スパイシーな中にほんの少しスイートスパイスの甘さを加えたミディアムボディ。中盤からはローストナッツの甘さと香りが少し加わりそのままフィニッシュ。 このサイズでありながら充分な変化を楽しめ、サイズ的にもいろいろなシーンで重宝できる1本です。 今回のベゲロスは以前のテイストとアロマを継承しつつもありがちだったドローの悪さを改善。来たるべきアメリカ市場に向けて古き良き時代のハバナシガーを思わせる衣をまとったように思います。 もし、機会があれば「新生」ベゲロスをお試しになってはいかがでしょうか。

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